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令和2年度 事業報告書(別紙)

社会福祉法人 晃宝会(令和2年度)

 ご利用者とご家族が、会いたいのに会えない中で、ご利用者とご家族の心配や不安 さみしい気持ちに寄り添いながら、ご利用者の命と尊厳を守り安心して安全に、お過 ごしいただくことを第一に、職員一人ひとりが精一杯考えて、一日一日を大切に過ごした一年でした。
 コロナ禍であっても、ご利用者の日常生活は、いつもと変わらない、おだやかでたく さんの笑顔の見られた日々であったことは、ご利用者、ご家族、地域の皆さま、関連病院の医療スタッフ の皆さま、在宅サービス等他事業所のスタッフ皆さま、奈良県奈良 市保健所、奈良県奈良市社会福祉協議会、奈良県老人福祉施設協議会、奈良市老人福祉 施設連絡協議会、関係者の皆さま、食品や物品搬入業者、清掃業者等々、関係各位の皆 様の多大な、ご指導ご協力ご支援のおかげと、心より深く感謝申し上げます。
 感染症や災害等、リスクマネジメントの事前対応(危険因子分析)事後対応(おきた 事故への早期対応)又、認知症高齢者への支援や介護のあり方について、あらためて考 える機会となりました。流れるように過ぎる日々の中で、今できること、今しなければ いけないこと、その優先順位など、多くの課題に直面し、経験から学んだこと、学習し たことから知恵をしぼり、意見を出しあい持てる力を発揮して、心をひとつに合わせる ことができました。一人ひとりが相手の立場に立ち、謙虚であったからこそ、ご利用者 と職員の命と尊厳を守ることができた一年であったことをご報告申し上げます。  あじさい園では、大規模な台風や災害、地震により送電線網が破損し、長期間の停電 による給排水、照明、空調、医療機器の停止から、ご利用者の生命の危機につながる緊 急時に備え、非常自家発電設備整備を補助金を活用して行い、ご利用者と職員の安全を 確保し、ライフラインの強化を行いました。グループホームにおいても、空調整備の充 実を図り、体調管理、健康維持に貢献し、おだやかに安心しておすごしいただけるよう、 防災改修も行いました。
 まさに、「真心を伝えともに歩む」令和2年度の目標の真価を問われた一年間でもあり ました。日々の出会いや絆、いつもと変わらない日常生活がいかに大切であるかを実感し、 とぎれることなく継続できたことに心より感謝し、又その気持ちをお互いに素直にみと め合い共有し、成長を実感できました。それぞれの事業所が、地域の実情に応じ、ご利 用者ご家族の個別のニーズに丁寧に関わることができました。今までの25年の晃宝会の 歴史を大切に、次の25年に向けて、地域共生社会実現の土台作りとなったことをご報告 いたします。
  ※別紙1参照(令和2年度 主な環境改善内容) P.25

理事長 松村 圭祐

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特別養護老人ホーム あじさい園

法人目標 『真心を伝え ともに歩む』について

新型コロナウイルスの影響でご利用者、ご家族にはご不便、ご心配をおかけしているかと 思いますが職員一同、感染防止対策に一生懸命に取り組んでおります。
日々状態が変化するご利用者の生活の質向上のため、職員が自信と誇りをもってご利用者に伴走し、 ご利用者にもご家族にも安心して頂ける様、精一杯の真心で支援を行いました。

特養 運営理念
1. ご利用者、ご家族の思いに寄り添える介護をします。
2. ご利用者の安全を第一に考え行動します。
3. ご利用者が安心して暮らせる環境作りに努めます。
4. ご家族との信頼関係を築けるように努めます。

パーソンセンタードケアのために

〇コロナ禍において、外部ボランティアや定期的な交流行事、外出行事、式典関係は全て中止となり、 秋まつりもご家族や地域住民参加の形では開催できませんでしたが、職員でアイデアを出し合い、 感染症予防に配慮をしながらご利用者に喜んで頂けるイベントを計画し、実施しました。
  〇看取りケアにおいては、ご利用者4名の旅立ちをお手伝いさせて頂きました。
他部署とも連携し、ご利用者の些細な状態やお気持ちの変化に対してだけでなく、ご家族様への配 慮等も職員各々が出来るようになってきており、看取り期の対応について全員で意見を出し合って すすめており、可能な限り普段とお変わりない生活をして頂けました。看取りケア終了後のご家 族満足度も高く、お褒めの言葉を多く頂戴いたしました。職員それぞれがケアに込めた真心が伝 わっているものと、嬉しく感じております。
〇コロナ禍においては、ご家族の面会機会も制限されるため、iPadを使用したリモ ート面会にて対応いたしました。また、月毎に写真入りの生活状況報告書にて日々の状況を報告し、 必要に応じて電話連絡もさせて頂き、長期間お会いいただけないご不安を、少しでも軽減できる ように努めました。
〇食事箋(食事形態)の変更については、ご利用者の状況に合わせて最適な食事形態の提供に心掛けました。

過ごしやすい空間づくりのために

○定期的に窓を開けて換気し、空気の入れかえを行いました。
○毎日、手の触れる場所の消毒の際に清掃や整理整頓を並行して行い、以前にも増して快適な空間を 維持できています。
○笑顔と気持ちのよい挨拶、丁寧でやさしい言葉かけを心掛けました。

『職員』という環境を整えるために

〇全職員が目配り・気配り・心配りを意識して相手の気持ちになり、相手の立場になって考え 行動出来る様に努めました。
〇上司は、職員一人ひとりに目配り、声掛けを行うように努めました。 〇移乗介助時にスライディングボードを活用することで職員の腰部負荷低減、動作時の身体的 負担予防及び改善に努めました。
〇経験の浅い職員に対しては、会議や研修会の場以外にも一対一で現場にて教育を行い基本 的な事から指導する様に努めました。
○ベトナム人実習生3名は、昨年8月に行われた技能実習評価試験【初級】に全員合格し、 日々様々な経験をしながら介護技術や日本語の勉強に意欲的に取り組んでいます。 ご利用者皆さまからも温かく優しく接して頂き、楽しく明るく前向きに研鑽を積んで日々 成長しています。2月より、夜勤、早出業務に入ることができるようになりました。

安心して過ごして頂くために

〇感染症対策について
 今年度は新型コロナウイルスの流行への対策に追われる一年でした。
新しく収集した情報と経験をもとに、新しいマニュアル作成を行い、より一層の感染症予防対策と 体調管理に努めました。3月には、感染症専門看護師の訪問指導を受け、全般的によくできていると の評価をいただきました。指摘事項に対してはできる限りの改善に向けて取り組んでいます。
・スタンダードプリコーション(標準予防策)を基に介助前・介助後は手洗いを行い、1ケア・1手袋・手指消 毒を徹底し感染症予防に努めました。
・湿度を保つため食堂に加湿器を新規購入し、居室用にペーパー型の加湿器も購入して湿度を60%に 保つように対策を行いました。
・飛沫感染防止に食堂にアクリル板を設置。座席は可能な限りソーシャルディスタンスを保つように 配置換えを行いました。
・職員には勤務中は、サージカルマスク・ゴーグルの着用の義務化を行いました。
・感染症委員を中心に実際に感染者を対応するガウンテクニックの勉強会を行いました。
・1時間ごとの換気や定期的にドアノブ・窓・鍵・携帯・リモコン・電気のスイッチ・手すり・ペーパー ホルダー・便座・蛇口・冷蔵庫等の手が触れる箇所の消毒を行うように努めました。 ・食中毒予防として、勉強会を行い「付けない・増やさない・殺菌する」の予防の3原則を心掛けるよう 、職員に啓蒙しました。
〇熱中症と隠れ脱水の予防
出来る限り水分摂取を促し、衣類等による体温調整、空調による室温調整に努めました。
〇事故防止対策について   ※別紙資料参照
前年度の事故総件数128件と比べると今年度は、総件数71件と57件減少しました。前年度は、 内出血が1番多くみられましたが、今年度はずり落ち事故が割合多く発生しました。このずり 落ち事故に関しては、食堂での事故が20件中10件と見守り不足によるものや車椅子のリクライニング 角度の調整等が出来ていなかったことによるものが多くみられました。昨年に続き、今年も骨折の 事故が報告されており、3件と前年度より1件増加しました。いずれも職員の介助中に起きた事故であり、 少しの気のゆるみから適切な対応方法が行えていなかったと思われます。あってはならない事故であり、 全職員が、再度、気を引き締めて、介護技術の再確認、丁寧な介助を行う必要があります。
 事故等の多い時間帯として、午前10時台があげられます。これは、入浴介助時の外傷発見、 食堂を職員2名体制での見守りしていても、不穏になられている方の対応や徘徊をされるご 利用者の増加により、見守りが不十分になっている為と思われます。昨年、1番事故の発生が多かった 時間帯の14時台の発生件数は減少し、予防できたと思われます。しかし、12時台と18時台と食後の臥 床介助の時間帯でやや増加傾向にあります。食事介助が必要なご利用者の増加に伴い、介助時間が増え、 臥床介助を始める時間が遅くなり慌ててしまい、見守りや対応が不十分になり、起きてしまったのでは ないかと思われます。昨年同様に居室・食堂での事故発生・発見が最も多くなりました。 個別の事故件数を見ると前年度の事故件数が多くみられた方の事故は少なくなっており、 事故予防がしっかり出来ていた様に思います。しかし、新たに事故件数が増加しているご利用者もおられ、 ご利用者個々の筋力低下や状態変化等、ADLの低下に合わせた事故予防が出来ていなかったことも一因 であると考えられます。今後は、ご利用者の状態変化と共に事故予防の対応方法の見直しもしていく 必要があると思います。
○苦情相談対応について   ※別紙資料参照
令和2年度の苦情相談は1件で、衣類の管理に関する内容でした。
コロナ禍もあり、ご家族による衣類の準備についてご負担をおかけしないようにと職員の意図があって の対応でしたが、申し出者のお気持ちを考えると配慮に欠けるものでした。
このような時期であるからこそ、ご家族とのコミュニケーションを大切にし、 連絡やご意向確認を丁寧に行っていくことが必要であると痛感しております。

稼働率の安定を目指して

・ご利用者の体調管理と事故予防対策を丁寧に行いました。入院延べ日数は前年度よりも減少しています。
・常に満床稼働を目指し、平均利用者実人数53名以上を目標として取り組みました。
令和2年度は、年間平均利用者実人数52.65名平均稼働率97.5%の実績となりました。 (前年比103.72%)   ※別紙資料参照

経費節減を目指した取り組み

○エアコンや電灯などの、こまめなスイッチオン・オフを適正に行い、備品を丁寧に取扱いました。
○洗剤等消耗品の適量発注と無駄のない使用を行い、節水に心がけました。
○常にアンテナをはり、安価でよいものがあれば都度見直し、業者や出納責任者とも連携を図り、 経費削減に努めました。
○マスクや消毒液、グローブなどの世界的な不足に伴い、入手が困難となり、価格も上昇したため、 在庫確保に苦慮いたしましたが、職員皆で協力して知恵を絞って工夫し、ご利用者に負担がかからず 感染リスクが増大しない範囲で対応でき、一番困難な時期を乗り越えることができました。 ご家族や関係者の方からの寄付もあり、大変感謝しております。
○発注データーの価格変更など定期的に更新し管理を行いました。
 ※別紙2参照(令和2年度年間行事報告書 特養・ショートステイ) P.26
 ※別紙3参照(特別養護老人ホーム あじさい園利用状況) P.27
 ※別紙4参照(令和2年度事故状況報告) P.29
 ※別紙5参照(令和2年度 特養 苦情相談対応報告書) P.32

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ショートステイ

「真心を伝え、ともに歩む」
 ご利用者の皆様が安心して楽しく過ごして頂ける環境作りを目指し、 『真心を伝える』を念頭に入れ、どんな些細なニーズにも職員一同純粋な気持ちと誠意を持って ご利用者の思いや、要望に寄り添えるように努めてまいりました。また、職員間や他事業所・ 地域の皆様と力を合わせてお互いを支え合い共に歩み、より良い施設作りを目指し、ご利用者から 「また来るわな。また頼むで。」との温かいお言葉も頂き、目標に対しての達成感もあったのでは ないかと感じています。

サービス提供について

 今年度は新型コロナウイルスが流行し蔓延防止の為、ドライブや遠足等の外出行事や外部の ボランティアによる踊りや絵画教室等の企画・実施が出来ず、施設内だけでのレクリエーションや 食事会といった例年とは少し違ったサービス提供になりましたが、年間を通して安定した稼働率の 維持が出来たと思います。
 次年度も引き続き、体調不良や感染症の早期発見と迅速な対応を行い、ご利用者・ご家族に信頼と 満足して頂けるショートステイであり続けられるように努力していきたいと思います。  ※別紙資料参照

事故について

今年度の事故総件数は26件発生しており、外傷発見は7件ありました。
ヒヤリハット総件数は5件の報告がありました。事故や、ヒヤリハットに対する検証や再発防止策については 都度、事故防止委員会を主とし、検討・実施を行っております。また会議でも再度報告し、 情報共有を行っています。    ※別紙資料参照

感染症について

 今年度はインフルエンザやノロウイルスの蔓延はありませんでしたが、新型コロナウイルスが流行し、 蔓延防止の為に利用を控えて頂いたり、利用中に微熱程度の有熱があっても退所して頂いたりとご利用者 とご家族には大変なご迷惑をおかけしたと思います。また季節の変わり目等で体調を崩されるご利用者や、 職員自身の疲労回復などの体調管理が不十分で欠勤や早退が見られた。
 感染症対策については、入所前の電話連絡時にご利用者とご家族の体調確認をさせて頂き、 送迎時に体温測定を行い、園に到着後手洗い・うがい・消毒をしてもらい食堂に誘導し菌を園 に持ち込まないように努めました。またご利用者には利用日数分のマスクの持参と着用をお願いし、 各テーブルにアクリル板を設置し、感染予防に努めました。未だコロナウイルスの猛威は衰えること はないですが、次年度も感染症委員を主体として、感染症の勉強会やスタンダード・プリコーション の重要性を職員に周知徹底を行い、全職員が迅速な初期対応出来る様にスキルアップに努めてい きたいと思います。

苦情・相談について

 今年度の苦情・相談受付件数は0件でした。
面接時の説明を丁寧に行ってきたことや、こまめにご家族や、ご利用者とコミュニケーションを図り、 要望や訴えにチームとして取り組んできた結果でもありますが、寄せられたご意見には真摯に取り 組んで行きたいと思います。又、声に出されない不安や意見についても気配りを行いました。
 ※別紙6参照(ショートステイ年間利用稼働率) P.34
 ※別紙7参照(令和2年度 ショートステイ事故状況報告書) P.35
 ※別紙8参照(令和2年度 ショートステイ 苦情相談対応報告書) P.37

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医 務 室

 法人の基本理念、運営理念を念頭におき、R2年度法人目標である「真心を伝え、ともに歩む」 に取り組ませて頂きました。
 令和2年度は、コロナに始まり、コロナで終わった異例の年でした。(コロナ禍はまだ続いておりますが) 様々な日々変わる情報の中、私たちはご利用者を守り、私たち自身の身を守るため、「コロナウイルス は感染症である。」という基本のことをしっかり理解し感染症予防の基本を委員会中心に法人全体で 統一した対策をとれるよう、何度も研鑽、改訂し行ってきました。プライベートにおいても、 責任ある行動をとり、自粛し自己の健康管理も個々しっかりさせて頂き、先手行動をとるよう 努めてまいりました。お陰でコロナウイルス感染、インフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症を防ぐ ことができました。
また、面会制限において、不穏、不安になられる高齢者様に寄り添い、すこしでも不安の軽減ができるよう、 明るく、優しく接するように心掛けました。
 真剣にケア、看護に向き合うとき、意見の食い違い、摩擦や誤解の起きることもありましたが、 より良い問題解決に向けて、思いを伝え、相手の立場、思いをくみとり、歩み寄りスタッフが同じ 方向を向いていることを確認し、ともに一歩一歩あゆみ成長させて頂いた一年でした。

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歯 科 衛 生 士

 今年度の目標である「真心を伝え共に歩む」を念頭に、その人らしく安心して過ごしていただけ るよう努めました。
 全事業所のご利用者の口腔ケアに直接関わり、他職種へのアドバイス、歯科医師との連携により、 健康な口腔環境を継続できるようつとめました。う蝕や歯周病への対応だけでなく、義歯の専門的管理、 扱い方や手入れの指導助言、生活の質を大きく左右する、おいしく食べる、楽しくおしゃべりする、 口の働きを維持するために大切な唾液を守ることを目標に、嚥下機能を保持するための歌・舌体操・ DVDによる口腔体操などの口腔リハビリテーションを、歯科衛生士常勤1名、非常勤3名の体制で毎日 多職種と連携して行いました。
また、困難事例とされる、改善のみられない方、本人の意思の確認できない方、 拒否により介入できない方、口臭のある方、口があかない方、認知症によりコミ ュニケーションの困難な方、服薬による唾液分泌低下の方、生活習慣病との因果 関係、経管栄養の方にも歯科医師、栄養士、看護師、相談員、介護職員と連携し 取り組みました。

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デイサービスセンター あじさい園

◇法人目標「真心を伝え ともに歩む」
 ご利用者やご家族本位のライフスタイル・思いを大切にし、お互いの信頼関係の構築に努めました。 ご利用者やご家族のニーズや問題点を見極め、よりよい方向へ導けるようにと職員同士で話し合う機会 を多く持ちました。思いやりや、目配り気配りを大切に、安心して生活を送って頂けるように最善のサ ービス提供に努めました。 今後もお互いの思いや気持ちを話し合う事で、ご利用者、そしてご家族の気持ちが楽になり、 一緒に歩んでいるんだと感じて頂けるようにと思っています。
◇令和2年度は前年度に比べ利用者数は増加しました。令和元年度は年間総利用者数が5879名でしたが、 令和2年度は6230名となりました。以前よりご利用されている方は年齢層が高くなり病状の悪化 などもありますが、新規ご利用者に関しては年齢の若い70歳代の方のご利用が増えました。稼働率は 目標の80%には届きませんでしたが、今後も、介護支援専門員や包括支援センターと連携することで、 地域の状態把握、新規の受け入れにも随時対応できるように体制を整えていきます。
 ショートステイや老人保健施設との併用利用も多くなり、利用日数が安定しないという事も課題 になっています。
ご利用者のニーズも様々で、観察力や判断力、介護技術の向上が求められています。
研修や勉強会を行い、サービスの質、介護技術の向上に努めたいと思います。
◇事故報告 合計10件 転倒        8件(1件は骨折し市へ報告を行う)
徘徊        1件
打撲・負傷     1件(同時に苦情を受付ける)
 事故件数は昨年度とほぼ変わりありませんでしたが、圧倒的に転倒事故が多くなりました。 見守りを強化し、トイレ誘導などの付き添いも徹底しています。付き添い介助の必要な利用者様につい ては事前にピックアップし、職員全員で共有するよう努めました。打撲・負傷事故についてはトイレ 誘導時に発生しており、介助の方法の見直しを行い、全職員間で介助方法の統一を図っています。
日々のご利用者の様子をしっかり観察し、日常動作を把握することで、予測・危険予知が出来るように、 今後も職員の意識付けを行っていきます。
※別紙9参照(令和2年度行事報告 デイサービス) P.36
※別紙10参照(令和2年度 デイサービス 利用者総合計・平均・稼働率) P.37

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居宅支援事業所 あじさい園

法人目標「真心を伝え、ともに歩む」について
 「真心」はモノとして形に見えないぶん、日々の声掛けや喋り方、声のトーン、相談支援時の姿勢など 丁寧さを意識して業務に望みました。
 ご家族、ご利用者に関わる全ての関係者で連携し、ワンチームで支え合い、寄り添い、 ともに歩むことができたと思います。
令和2年度を振り返って  今年度の居宅介護担当総数は要介護770件、要支援委託53件、総合計は823件でした。 昨年度に比べて要介護30件の減少、要支援委託11件の減少でした。 昨年度途中に職員1名が人事異動し1名減となったのも要因の一つと考えられますが、 常勤2名の職員数において、下半期に向けて安定的な稼働が維持できるようになりました。
総括して、今年度は特に長年ご利用していただいた方が特養入所やご逝去などで支援が終了し、 新しくご利用者が入れ替わるケースが目立ちました。少数ですが全国的な新型コロナ感染症の拡大に伴い サービスの利用回数を減らしたり、サービス自体を取り止めて自粛される方もおられました。 医療機関の入・退院の際に面談ができず、十分な情報が得られないまま支援を開始しなければならないなど、 必要な情報提供のやり取りが難しい面もありました。
日々の業務に関しては、手洗い・うがい・手指消毒を徹底し、感染にも気を配りながら、 一年を通して職員一同、体調を崩さず業務に望むことができました。
オンラインツールを活用した会議や研修会の参加も行い、今までと違った新しいスタイルとなりました。

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ケアハウス あじさい園

〇法人目標 「真心を伝え、ともに歩む」について
 認知症症状の進行している方、妄想のひどい方、神経質で他の入居者のちょっとした言動が気になる方等、 人それぞれに訴えは異なりますが、その訴えを傾聴し、「気が楽になったわ」と言って下さるよう、 その一瞬だけでも安心感をもって頂けるよう寄り添い、職員間で解決する取り組みをいたしました。
「何もかも忘れてしもうて、これから先、どうなって行くんやろう?」と不安そうな顔をされ心配される方、 「私達が付いているから大丈夫、安心して」と伝えると「そうやな、頼むわな」と笑顔になられる。
また、「このお茶に毒が入ってる。頭がしびれて来たから入れ替えて。この粥もおかしいわ、口がしびれてきた。」 など度々の訴えにより、周りの人達にも不快な思いにさせる方には、ご家族と主治医に報告、相談し、 何度かの薬の処方により、今は落ち着かれています。
また、元々心臓疾患のある方なのですが、いつの日からほとんど動けず、食事摂取量も少なくなり、 否定的な発言が多かったのですが、ご家族、主治医、ケアマネと相談し、歩行器、ベッドマットレスの変更、 食事形態の見直しなどを行うとともに、 一時期主治医より看取り介護に移行の話もありましたが、適切な薬の処方と、他部署、他事業所の協力を得て、 励ましの声掛けや一丸となったサポートにより、本人の「入院したくない」との思いが強くなり食事量も増え、 しっかりと歩いて下さるようになりました。昼間は食堂で、お好きな塗り絵を楽しまれ、 笑顔が増え、お元気になられた姿にうれしく思いました。
これからも入居者の皆さんに、心穏やかに、安心してお過ごし頂けるよう、ご家族、主治医と連絡を取りながら、 他部署と連携を図り、心を込めた支援に努めてまいります。
〇令和2年度を振り返って
 令和2年度の入退居状況は、新入居者8名、退居者3名で、月平均入居者は、22名でした。又、 平均年齢87.5歳、平均介護度は1.52でした。
退居された方3名の内お1人は在籍期間13年と最も長く10月に満百歳になられ、このままケアハウスで 穏やかにお過ごし頂けるかと思っていたのですが、被害妄想がつよくなられ、転倒回数も増え、 夜間が心配で、家族の思いもあり、法人内、他事業所のショートステイをご利用していただき、 特養入所待ちをされる事となりました。
 新入居者8名の内、3名は紹介業者を介してのご入居となり、昨年度初めての試みでした。
感染症については、1年間通じて、新型コロナウイルス感染症予防対策に徹し、 「コロナウイルスを持ち込まない」「広めない」を必死の思いで、マスク着用、手洗い、消毒、換気、 食堂の席を一方向に設置、アクリル板設置、受診後の居室隔離、外出、面会の制限の継続など、 ご入居者やご家族の方には、ご不自由な思いをお掛けしました。
 この予防対策の効果もあり、お蔭様で風邪はもちろん、インフルエンザも入居者と職員共に誰一人 の感染者がありませんでした。
 ストレスを溜め込まないようにと、極力レクリエーションや体操等の機会を多く持つように努めました。 新型コロナウイルスワクチン接種も、具体的なきざしが見えて来ましたが、コロナ禍が早く終息し、 今迄の生活に戻れる日が来る事を願っています。
このように不安な毎日でしたが、皆さま笑顔で過ごせるよう努めてまいりました。
※別紙12参照(令和2年度年間行事報告 ケアハウス) P.40
※別紙13参照(ケアハウス入居者の状況)         P.41

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グループホーム 

法人目標 「真心を伝え ともに歩む」について
 令和2年度は、新しい4名の方がご入所されました。
環境の変化は多くの方が不安に感じる部分があると思いますが、認知症の方にとっても影響は大きい と思われご家族の方も心配されます。リロケーションダメージを最小限に抑え、第一印象を大切にし 、一方向的な物言いではなくお互いの気持ちと気持ち、つまり真心が大切と思います。 声に出して言えない心の声にも耳を傾け、信頼の構築に努めご利用者と共に歩んでまいりました。
〇運営推進会議について
 感染予防の為、通例の会合は見送り、来園を控えて頂いた地域の皆様には2ヶ月に1度お電話にて ご意見ご報告を伺い、議事録にまとめる書面開催という形をとらせて頂きました。
〇ターミナルケアについて
今までの経験を経ても、その度に学習、反省、思い悩み成長していかなければならない分野だと気づかされます。 ご利用者を孤立させてはいけないあたたかな声掛け、精神的・身体的緩和を行い、きれいな身体の保持、 清潔な寝具、居室の環境整備に努め、誰かの指示待ちでなく職員一人ひとりの発信力も重要だと思いました。
コロナ禍であったため、ターミナル期のご家族に対しての面会時間の短縮、制限をお願いすることに 複雑な思いでもありました。
〇職員の資質向上について
グループホームの職員も勤続年数が上がってきており、さらなる専門知識、技術の向上、また基本を忘 れてはいけない懇切丁寧な介護が求められると思います。
外部の研修には行きづらいご時勢ではありましたが、職員それぞれの経験値や持ち味を活かしながら 一人の頑張りがみんなの刺激となり全体のレベルアップ、風通しの良い職場につなげるよう努めました。 ご利用者が声に出して言えないで困っている事、問題点を汲み取り解決策を見いだし生活しやすい場の 提供に努めました。
〇余暇の活動、今後の取り組みについて
ご利用者の意欲向上、機能低下の防止に余暇時間の使い方が重要と認識しています。 体操のDVDを購入し、ご利用者も画面に合わせて体操もしやすくなり上達されました。 手足を使った数種類のゲームを考案し筋力の向上に努めてきました。また、普段あまり感情を 表に出されない方もレクの最中はみんなで笑ったり、喜んだり、悔しがったりと様々な表情も 見せていくださり、心と身体の活性化を図ってまいります。
※別紙14参照(グループホーム 行事運営・入居状況・事故状況) P.42

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栄養士・調理師

〇法人目標 「真心を伝えともに歩む」について
 私達は、ご利用者と食事を通してつながっていると思います。日々の心のこもった食事、 またご利用者が健康で穏やかに過ごして頂ける食事の提供に努めました。明るい笑顔とやさしい言葉 のある厨房なら自然と調理にも表れるものだと考え、そんな環境作りとご利用者の多様なニーズに 対応出来る心のこもったサービスに努めました。
〇令和2年度を振り返って
・食事提供について
 ご利用者に安全安心の食事は勿論のこと、日々の生活の中で食事は楽しみの一つであり、 昨年度から新型コロナウイルスの感染予防のため、外出の機会が無く、季節感を少しでも味わって 頂けるよう行事食には季節の素材を使い、盛り付け等にも工夫を行いました。ご利用者の食事摂取不足 の方には、他職種と情報を共有し、食事箋に基づいて提供を行いました。今後も健康状態の維持 及び改善に向け取り組んでいきます。災害時(新型コロナ等)に備え2週間分の長期保存食と使い 捨て容器の備蓄を確保しました。
・安全な食事、衛生管理について
 感染症対策や衛生管理、自己の体調管理を徹底して努めました。今後も衛生管理、感染症マニュアル に沿った基本的な対策を引き続き厨房職員全員で取り組んでいきます。 食中毒の発生は無かったものの異物混入の報告が何件かあり、その都度原因究明に取り組み改善 に努めてきました


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ニコニコタクシー(介護輸送サービス)

 ニコニコタクシーは、地域の足となり、利用者の皆さまが地域で安心してお暮し頂けるよう、 安全第一を心に刻み、ご利用者との信頼関係を築いてきました。ご利用者、お一人おひとりに 安心してご利用いただけるようご利用者の尊厳を守り、お気持ちに寄り添い、笑顔での挨拶、 優しい言葉遣い、敬語の徹底と接遇に気を付け、『真心を伝え共に歩む』の気持ちをいつも持ち、 サービスの提供に努めさせていただきました。  移動サービスの提供のみならず、 介護支援専門員、介護職、医療機関、看護師等多職種と連携をとり、安心安全な生活を送って 頂けるよう心がけました。
また、安全運転につとめ、事故の無いサービスの提供を行い、急なご依頼に対しても柔軟に 対応いたしました。ご利用者・ご家族・地域の皆さまや関係機関との信頼関係の継続や構築に 力を注ぎ、いつも思いやりのある対応をいたしました。

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訪問看護ステーション いちご

法人目標 「真心を伝え、ともに歩む」について
   令和2年度の、法人目標は「真心を伝え、ともに歩む」です。訪問看護師は、ご家族、ケアマネジャー、 主治医とともに支援の中心におられるご利用者が、安心、安全に生活を送れるよう適切なケア、 環境整備、治療のサポートをさせて頂きます。より良い支援を達成させていただくには、 それぞれの信頼関係が最も重要になります。どんな時でも誠心誠意の対応を忘れず、 ご利用者、ご家族に寄り添い、スタッフ一人ひとりが“真心”を意識し、職場環境、 人間関係が良好なものとなり、同じ目標、同じ方向を向いてともに歩むことが出来、 訪問看護を終了したご家族より、感謝のお言葉を頂くことが出来、嬉しい一年となりました。 今後も、スタッフ皆で力を合わせてご利用者様の支援に努めてまいります。
〇研修・連絡会・営業活動について
令和2年度は、コロナ禍の中、研修等が中止となり、ステーションでの研修となりました。 積極的な営業活動は自粛し、現在ご利用頂いているご利用者の支援の充実と共に、 感染症予防にも力を入れ、ご利用者、ご家族をコロナウイルス感染から守るよう努めました。
〇グループホームとの連携について
週に1回の医療連携と、点滴指示書による訪問看護、特別指示書による医療の訪問看護等、 様々な形で支援させていただきました。看取りのご利用者様への対応も主治医、グループホーム スタッフとの連携を強化し、ともに支え合いながらケアや処置を行い、苦痛の緩和に努め、 ご家族様が納得し、喜んで頂ける看取りケアを行うことができました。
また、コロナ禍の中、感染症予防の勉強、実施、日頃の体調管理をしっかり実施させて頂きました。
〇環境調整について
ご利用者の意思を尊重しつつ、温度、光、臭い、プライバシー(扉やカーテン)、トイレなどの 水回りをチェックさせていただき、ベッド上や周囲の整頓にて、事故や褥瘡予防、感染予防に留意した環境で、 快適な日常生活となるよう調整しました。
〇食事について
個別性に応じた食事の工夫があるため、疾患別の食事の理解や改善策を考え、必 要時はアドバイスをさせていただきました。
〇排泄について
排泄のアセスメントと援助、オムツ交換、摘便等、ご利用者の立場になって、 プライバシーに配慮し行いました。
〇活動と休息について
車椅子や歩行器の不具合の有無をチェックし、安全を重視しながら関節拘縮の予 防や指導を行い、リハビリによる日常生活活動の訓練を行いました。また、身の回 りにある物品を使用した良肢位の保持、工夫、そして、環境を整えて睡眠の質を高 める援助をさせていただきました。
〇清潔と衣生活について
入浴時の援助、陰部ケア、個別性に応じた部位浴(手浴や足浴)、残存機能を活用 した更衣の援助等、無気力や依存心を助長することのないよう、生活意欲を高める 働きかけを大切にしました。
〇相談と支援について
ご利用者の健康状態や介護状況を把握し、生活リズムの調整方法やアドバイス、 事故防止に対する提案、内服薬や外用薬の管理について支援させていただきました。
ご家族の心身の健康状態も、担当者会議や訪問時に聞きとり、感じとり、日常の 健康相談、介護の悩み、不安やストレス、医療・福祉に関するサービス資源の相談 等にも対応させていただきました。

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オレンジカフェ すいもん

 ホッとひといき、ケーキとコーヒーを召し上がり、お庭を散歩され、満足して帰っていかれます。 パティシエール手作りのおいしいケーキは身体にやさしく、心にもやさしさが広がります。 しつらえのボランテイアさんにより床の間の掛け軸、お花、リビングのお花はいつも通り飾られます。 広い庭の草引き、花の世話、木の剪定、庭の整備は、スタッフ、ボランテイアさんで行われ、 しずかな一年でしたが、いつもお客さまをもてなす気持ちは変わらずにいました。月1回の体操教室、 田原新鮮野菜販売は好評で地域の方々のご参加がありました。引き続き、手作り教室、二胡教室の開催も行いました。
新型コロナ感染症により、4月より活動を縮小いたしましたが、地域の皆さま、ボランテイアさまからのご 希望をお聞きしながら、少人数での開催や、少人数のお客さまの受け入れを行いました。その際には手指消毒、 手洗い、検温、アクリル板、ソーシャルデイスタンスを徹底して活動を行いました。ずっと家にこもっておられる 地域の方、ボランティア活動のなくなった方、人とおしゃべりする機会が減った方等が、カフェすいもんをたずねて 下さり、お庭をながめ、ゆったりくつろいで下さるお姿には、ホッとして良かったと思うと同時に、 1日も早い収束を祈りました。

特別養護老人ホーム あじさい園宝

法人目標 『真心を伝え ともに歩む』を振り返って
 今年度は、世界中で新型コロナウイルス感染症が猛威を奮い、日常生活が一変した一年でした。 職員は、未知のウイルスに不安を抱えながらも、今ある日常生活を継続できるよう、常に感染防止対策を 講じながら、日々の業務に向き合いました。また、ご家族との面会や、交流行事が中止となることが多く、 会いたい人に会えない、楽しみ事がなくなるという状況下で、ご利用者と職員が馴染みの関係を築くこと の大切さを改めて考えました。そして、どんな日もご利用者と向き合い、一つ一つのケアを通して真心を伝え、 ご利用者ファーストでそっと隣に寄り添い、ともに歩むという姿勢を、職員それぞれが個性を活かして保ち 続けることができたと感じております。コロナ禍においても、ご利用者とご家族に安心してご利用いただける、 温かみのある家庭的な雰囲気の施設運営に職員一丸となって取り組みました。
〇行事報告
新型コロナウイルス感染症の影響で、外部講師の先生を招いての行事や、地域の方々との運営推進会議や 会議室の開放、定期的な行事を中止することとなりましたが、その間も「のこのこたより」の配布によって、 あじさい園 宝の運営状況を知っていただけるよう情報発信を行いました。ユニットでのおやつレクリ エーションやクリスマス会、節分の豆まきなど、季節を感じていただける行事を職員が企画し、 ご利用者と一緒に楽しみました。
〇人材育成
今年度は、介護福祉士資格保有者が51.5%、実務者研修修了者が12.1%、初任者研修修了者が 48.5%となり、介護職員の専門資格保有率は増加傾向にあります。新型コロナウイルスの影響で、 リモート研修も増えましたが、高齢者施設勤務の職員にとっては感染リスクを考慮し、 外部研修受講を控えたいという意見もありました。次年度は、ユニットリーダー研修や実務者研修 を中心に、資格取得に向けた研修受講を充実させたいと考えます。ベトナムからの外国人技能実習生1名も、 あじさい園 宝での勤務2年目となり、夜勤を含む全時間帯の勤務に入っていただくようになりました。 職員同士良い刺激を受けながら、互いに高めあっていけるような実習を続けてまいります。 今後も、職員一人ひとりの目標設定を明確にし、ご利用者に質の高いケアを提供するために、 自分自身に今何が必要なのかを考え、行動に移せる人材育成を目指します。
〇事故防止対策
新型コロナウイルスの影響で、行事や面会が中止になったことで、居室で過ごされる時間が増えました。 ユニットケアの特性上、居室内での転倒事故報告が多いのが課題で、特に夜間の過ごし方にも目配り が必要です。夜間帯は、他のご利用者の介助中は居室対応となるため、細心の注意を払ってユニット 全体の見守りを行い、事故防止に努めます。
ご利用者の残存能力を活かして、自立度高く生活できるよう支援させていただくのですが、自力で 歩行されているご利用者の中にも下肢筋力の低下が進んでいる方がおられます。新型コロナウイルス の影響により、行事や外出の機会が減ったことで、運動量が減少したことも一つの要因と考えられます。 特に立ち上がりの際の見守りや声掛けには十分に配慮していきたいと思います。ユニット内でのリハ ビリテーションで、筋力の低下を防ぎ、事故防止を図るとともに、ご自身でできることは積極的に 行っていただき、ADLの維持・向上に努めます。そして、発生した事故をすぐに検証し、再発防止対策 を多職種で検討して実行いたします。事故報告書は、誰が読んでも分かるように、正確な情報を時系列 で記入することを周知徹底しています。面会制限で、ご家族がご利用者の日々の様子を知る機会が減 っているため、事故や外傷が起こってしまった場合は、特にご家族に正確に状況を説明し、 ご理解いただけるように努めます。
〇感染症防止対策
新型コロナウイルス感染症対策を日頃から行い、手洗い・手指消毒・マスクの着用を徹底した結果、 インフルエンザ、感染性胃腸炎等の感染症の園内流行はありませんでした。 新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大の影響を受けて、日常の消毒、面会制限、検温を 徹底するとともに、感染源を持ち込まないために職員一人ひとりが健康管理に責任を持って行動しました。 研修では、ゾーニングや防護服の着用などをシュミレーションし、クラスター発生施設の事例を 検討しました。今後も、看護師を中心にご利用者の日々の健康管理をしっかり行うとともに、 感染源を持ち込まないよう、初期対応を徹底いたします。引き続き、年間通して感染症防止対策委員会を 中心として、研修の機会をさらに増やし、医療的な知識を深め、実践できるようにいたします。
〇苦情対応
ご利用者やご家族から職員の接遇に関するご意見をいただきました。忙しい時こそ、自分を客観的に見て 冷静に接遇に当たることが大切です。また、常に相手の立場に立って、今自分に求められていることは何か を考えて行動し、ご利用者への言葉遣いや接し方に違和感を覚えた際には、互いに気を付け合えるような 職場環境が望ましいと考えます。いただいたご意見に真摯に向き合い、サービスの質の向上につなげます。
〇看取りケアを振り返って
今年度は、6名の方の看取りケアをさせていただきました。
看取りケアを行う中で、ユニットの職員間で、その方にどのようなケアが必要なのか、その方が何を 希望しているのか等のカンファレンスを重ね、その人らしく最期を迎えられるようにケアに努めました。 新型コロナウイルス感染症の流行で、面会制限等で家族様と過ごす時間は少なかったですが、 しっかりと感染症対策を行い限られた時間で面会もしていただけました。ご家族には、小さなことで も変化に気付いたときはすぐに連絡をさせていただき、連携も図れたと思います。また、他のユニット や多職種間でも情報を共有しケアを行えました。
これからも、ご利用者のご希望やご家族のご希望に応えられるように、職員間で情報を共有し、他のユ ニット間でも助け合いチームケアを行います。ユニットケアだからこそできる、ゆったりとした時間が 流れる空間づくりをし、穏やかな旅立ちに寄り添えるようにいたします。

医務室の取り組み

 令和2年度 法人目標「真心を伝え ともに歩む」に基づき、医務室一同で取り組みました。
 今年度は新型コロナウイルスの流行により、ご利用者の命を守る対応を、職員一同で協力し実施し なければなりませんでした。
新型コロナウイルスを含めた感染症の発生防止のため、正しい手洗い・手指消毒、マスク着用の 方法について、職員に周知できるよう啓発活動や研修をしました。また感染症発生時に対応するため マニュアル作成に参加し、普段は使用しない防護服の正しい着脱のための研修を職員に行いました。
そして今年度は6名のご利用者の旅立ちをお手伝いさせて頂きました。
コロナ禍で面会が普段よりも制限される中、看取り期にあるご利用者が安心して最期を迎えられるよう、 より一層多職種との連携を図り、身体的苦痛の緩和に対する処置や介護の工夫を行い、温かい環境を 整えることで精神的な苦痛の緩和に努めました。
また、ご家族に対しては、日々変化してゆくご利用者の状態を正しくお伝えし、真心を持って対応 しました。信頼を寄せて頂くことで、面会が制限される中でもご家族と同じ方向で歩む看取り介護に努めました。

栄養士、調理師の取り組み】

 毎日の食事は単なる栄養摂取だけではなく、人とのつながりや季節を感じ、また好きな物を選ぶ 自己決定の機会でもあります。昨年度はコロナ禍で交流行事が次々と中止となり、ユニットごとの レクリエーションを行う機会が増えました。その一つに、おやつレクリエーションがあります。 ホットプレートを使って餃子やクレープを焼くと、目の前で焼かれる美味しそうなにおいや音に 食欲がそそり、日頃食事摂取量が少ないご利用者でも驚くほどパクパクとめしあがっておられました。 ご利用者からは「またしてな」や「今度はお好み焼きが食べたいわ」などの言葉が聞かれ、思わずこ ぼれる笑顔も見る事が出来ました。
 今後も、園での食事に利用者様の意見や嗜好を取り入れ、盛り付けや色合いを工夫し、味や見た 目の改善に努め、より良い食事の提供を行う事で、楽しみや生きがいにつなげていきます。
・栄養ケアマネジメントについて
高齢になると栄養状態が悪くなりやすい為、ご利用者個々の健康状態や体重減少率、ADL、食事摂取量、 栄養補給法、褥瘡の有無を把握することにより、低栄養に陥るリスクがどの程度かを低リスク・ 中リスク・高リスクに分けて判定します。そして食事の嗜好、食事形態、嚥下状態、自力摂取可能かを 評価し、さらに薬の内容について他職種と情報交換を行い、栄養についての課題を明らかにしご利用者 個々に必要な栄養改善に対する目標と計画を決定しました。
 特養48名在席中に低リスクが30名、中リスクが15名、高リスクが3名いらっしゃいます。割合としては 低リスク63%、中リスク31%、高リスク6%となっています。低リスクの方はその状態を維持し、中リス クの方は低リスクになるように、高リスクの方は中リスクを目指して栄養改善の為の計画を作成し実行に努めます。
 栄養管理を行う上で個別に対応しているのは食事形態です。
 現在は普通食、一口大、刻み食、超刻み食、ソフト食、ペースト食を個人の嚥下状態に合わせて提供し ています。主菜は刻み食を食べている方でも葉物類を咀嚼・嚥下しにくい方には副菜のみソフト食にする など状態に合わせたオーダーメイドな食事を提供しています。
 主食はご利用者のその日の状態に合わせてユニットで米飯やお粥、米飯とお粥を混ぜて軟飯にして提供 したりしています。お粥でもむせ込む方にはソフト粥に変更しています。食事量が少ない方には多職種で カンファレンスを行い、個々に合った栄養補助食品を家族様に提案し、最適のものを提供しています。 看取りケアのご利用者は食事摂取量が少なくなる為、ご利用者の食べたい物やお好きな物を尊重し、ご家 族に持参していただき、一口の食事が好きな物である幸せを大切にしています。
 栄養ケアマネジメントを行うことで、栄養状態をより細かく把握し、さらにご利用者やご家族とも話す 機会が増え、自宅での食事の様子、嗜好や意思に寄り添うことが出来ました。
・食事提供について
食事は出来るだけ口から食べていただきたい、美味しいと感じていただきたいという思いで提供しています。 「温かいものは温かく」「冷たいものは冷たく」という食事をおいしい状態で食べていただくよう努めました。 また毎月給食会議で他職種からの意見、要望などに対して厨房会議で話し合い対策を検討しフィードバックし ています。
 またご利用者の自力摂取を促す為に他職種で話し合い、食べやすいようにサイドテーブルや台を使用し高さ の調節を行い、グリップ付きのスプーンや傾斜や滑り止めの付いた自助食器を使用しています。
・安全な食事、衛生管理について
 食中毒及び感染症予防に努め、安全かつ安心な食事提供を目標としてきた結果、食中毒事故もなく無事に 提供することが出来ました。今後も調理従事者としての自覚を各々がしっかり持ち健康管理も仕事の一つと して努めます。配膳ミスなどのケアレスミスを無くすためにもダブルチェックを継続していきます。

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ショートステイ あじさい園宝

 今年度は新規利用者も増え、一年を振り返ると様々な利用相談をいただきました。居宅介護支援事業所、 医療機関等と連携しながら、ご本人、ご家族の希望に沿ったサービスが提供できるよう、職員が個別ケア、 サービスの質の向上を常に意識して業務に努めました。在宅生活の中で短期的にご利用いただくことは勿論、 年間を通じて長期のご利用の方、あじさい園 宝の特養に入居いただく方、他の医療機関に移るまでの間限 定的にご利用いただく方など、様々なニーズにお応えし、微力ではありますが地域の事業所として一歩前進 できたと感じております。
 利用相談はご家族からの申し込みが多く、事前に面談に伺うと利用そのものにご本人が否定的な場合もあ ります。慣れ親しんだ自宅で暮らしたい、自分のペースで過ごしたいというご本人のお気持ちに寄り添いな がら、ユニット型の個室環境を活かして、その人らしい暮らしの継続を実現できるよう、ご家族との連携を 特に大切にいたしました。新型コロナウイルス感染症対策のため、面会の中止や地域交流行事が大きく制限 されるなか、笑顔を忘れず介助のひとつひとつを丁寧にし、お気持ちに寄り添った支援を行うことで、退所 時に「また来ます」と笑顔でお話しいただいたことは、私たち職員にとって何よりの励みとなりました。 次年度も、関係機関、ご家族との連携を密に、職員一丸となって「また利用したい」と思っていただけるよ うなサービス提供を実現いたします。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、面会や十分な面談時間を確保することが困難なことも増えてきま した。これまで同様、心身の状況や利用に際しての要望などを十分に把握するために、ICTを積極的に活用 しつつ、初回利用時には特に丁寧な意向確認を行います。今年度の平均要介護度は2.5となり、要支援の方 から要介護度の高い方まで幅広くご利用いただきました。介護職、医療職が細かな情報を共有し、チーム ケアで緊急時に迅速に対応できたことは、ご利用者の医療ニーズが高まるなかで非常に有効でした。 多様な地域の福祉ニーズにお応えできるサービスの提供につなげていきたいと思います。
※別紙15参照(令和2年度 行事報告 あじさい園宝) P.44
※別紙16参照(特別養護老人ホームあじさい園宝 入居状況) P.45
※別紙17参照(令和2年度事故状況報告書) P.47
※別紙18参照(令和2年度 あじさい園宝 苦情相談対応報告書) P.52